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アンティークジュエリーとは?


アンティークコレクション,ビンテージジュエリー。輸入雑貨特集


「アンティーク」は“100年以上昔の品物を指すもの”
とよく言われます。

でも、これは学術的な定義というより、
主要国が関税の課税基準を100年未満にしていることから
来ているようです。

実際には品物によってもアンティークとされる幅に
かなり差がありますし、人によっても相当意見が異なります。

ジュエリーの場合は第二次大戦前位まで。
様式でいうとアールデコ位までとする意見が多数派のようです。
ではそれより古ければ全てアンティークジュエリーかと言うと、
それにも決してそうではないのです。

★ アンティークジュエリーの基準 ★

それではいったいアンティークジュエリーとは何でしょうか?

少なくとも作られてから半世紀程度の年月が経過していて、
現代のジュエリーとは異なる特徴・雰囲気を持つもの
手間を惜しまず1点づつ丁寧に作られているもの
その時代ならではの独自のスタイルと美学があること
以上3点を満たしていることがアンティークジュエリー
最低条件でしょう。


★ アンティークジュエリーの楽しみ方 ★

美術品などと言ってしまうと鑑賞するもの、
収集するものなどとイメージされる方も多いかもしれませんが、
本来は身に着けて楽しむために作られたもの。
使ってこそ意味があります。

現代のジュエリーはかなりトレンドを意識して作られるものが
多いので、物によっては数年でトレンドからずれてしまい、
身に付けるのを躊躇してしまうようなことも少なくありません。

しかし長い年月を経てきたアンティークジュエリーには
流行を超えた普遍的な美があります。
だからちょっとした着け方の基本をマスターしてしまえば
どんな時代にも変わることなく楽しむことができるのです。

本来なら美術館で鑑賞するような美しいものを、
いつも自分の身に着けて楽しめるなんて
とても素晴らしいことですね。

★ アンティークジュエリー豆知識 ★

アンティークジュエリーの中には
現代では再現が難しいような技法を用い、
手間をかけて作られたものも多いのですが、
逆に現在の基準に照らし合わせると規格外と
判断されてしまうケースもあります。

例えばダイヤモンド。
現在では4Cが選ぶときの基準として一般的ですが、
このような判断基準が広まったのは第二次大戦後からの
数十年に過ぎません。歴史的な秘宝や、
戴冠式の王冠などに使われている国宝級の
ダイヤモンドですら、現在の規格では
評価対象外とされてしまうものが少なくありません。

しかしそれらの美しさは決してそのことによって
傷ついたりはしません。
つまりある時代の美の基準が必ずしも絶対ではないのです。

アンティークジュエリー
宝石のみでその素晴らしさが決まるのではなく、
使われている宝石・デザイン・技法・
作られた時代の歴史的背景などを含めて総合的に
楽しむ美術品ということができると思います。